介護用のヒッププロテクターについて
2024-06-24
みなさま、こんにちは。
今回は、介護用のヒッププロテクターについてお話したいと思います。
ヒッププロテクターとは、転倒時に骨折しやすい大腿骨部の骨折を予防するもので、
装着すると大腿骨にあたる部分に挟み込まれているパッドが
転倒時の骨に加わる衝撃を少なくしてくれます。
高齢者が寝たきりになる原因として、脳血管疾患の次に多いのが
転倒などによる大腿骨頸部骨折と言われています。
高齢者の転倒事故の多くは、室内などの普段の暮らしの中で起きています。
その不安を軽減するため、開発されました。
デンマークでは、大腿骨頸部の骨折が1/2になったというデータもあります。
また、転倒時の衝撃値を1/3から2/3まで緩和できると言われています。
ヒッププロテクターの種類としては、
パンツ型のヒッププロテクター
高齢者が使用するヒッププロテクターで、最も一般的なタイプです。
股関節の外側の大転子部に柔軟な低反発パッドがついており、簡単に装着できます。
パッドは脱着できてお洗濯することができるため、介護の現場などでも多く採用されています。
ベルト式のヒッププロテクター
腰回りにベルトのように巻き付け、ゴムの編み込まれたサポーターで
引き締めて固定するタイプです。動きを固定するので、怪我の予防効果があります。
腰回りと太もも周りを覆うヒッププロテクター
腰回りやお尻の周囲はもちろん、太ももまでしっかり覆うタイプです。
これによってしっかり固定され、股関節の外側の大転子部から太もも周辺までがガードされます。
パッドが体のカーブに沿う形になっているため、アウターにひびきにくくなっています。
また、上げ下げのサポートのため、ループのついた商品もあります。
現在、介護保険の適用外の商品ですが、寝たきり予防に大きな効果が期待できるため、
公的な補助が検討されているようです。
早く、実現するといいですね。
お問い合わせはお気軽に、兵庫リハビリまで。
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