口腔ケアについて
2023-11-22
みなさま、こんにちは。
今回は、口腔ケアについてお話したいと思います。
お口は歯や歯肉、舌などがあり、「食べる」「呼吸する」
「話す」など、大切な役割があります。
しかし要介護状態になると、他のケアに追われて、
お口の中の清掃がおざなりになるという調査結果もあります。
デリケートなところですので、介護される方の同意を得ながら進める必要もあり、
お互いの口腔ケアの認識を深める必要がありますね。
なぜ口腔ケアが必要なのかと言いますと、お口の中の清潔を保つだけでなく、
歯や口の疾患を予防し、口腔の機能の維持をすること、また全身疾患の予防にもなります。
細菌の塊と言われている歯垢は、虫歯や歯周病菌の直接的な直接的な要因になりますが、
そのほかにも感染性心内膜炎や敗血症、虚血性心疾患、誤嚥性肺炎などの全身疾患が
お口の中の菌が関与すると考えられています。
要介護高齢者にとっては、健康な人には病原体と言えないような細菌で
感染が起こるので、特に注意が必要です。
また口腔ケアを行うことで、舌の汚れをきれいに取り除くと唾液量が増加されます。
年齢を重ねると唾液の分泌量が減少するので自浄作用も低下します。
味覚は唾液や水に溶けたもののみに反応するため、
舌に汚れが付いた状態では味を感じにくくなってしまいます。
味覚の改善は食欲不振や低栄養状態、脱水症状の予防にもなり、
QOL(クオリティーオフライフ)の向上にもつながります。
そのほかにも口臭の予防や、口腔ケアで口を動かす機能が向上すると、
記憶部分である脳の海馬に刺激が伝わり、認知症の予防にも役立つと言われています。
口腔ケアには、歯ブラシや歯間ブラシ、口を大きく開けることが困難な方にスポンジブラシ、
口腔用ウェットティッシュなどがあります。
皆さまが口腔ケアをすることによって、お口の中の衛生環境を整えていただき、
おいしく、楽しく、安全に食事を摂っていただくお手伝いができればと思っております。
お問い合わせはお気軽に兵庫リハビリまで。