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高齢者の転倒について

2020-12-28

みなさま、こんにちは。

 

今回は、高齢者の転倒についてお話したいと思います。

 

高齢者の「寝たきり」につながる大腿骨頸部骨折は

8割が転倒や段差によるつまづきによって起こっているといわれています。

しかし、その転倒の半数は慣れているはずの家庭内で起こっています。

若い人ならば打ち身で済むものも、高齢者の転倒となると、

そのうち1割で骨折となっており、その後の生活に大きな影響を及ぼす事態となってしまいます。

 

65歳以降では歩行速度が少しずつ遅くなり

男性80歳以降、女性75歳以降になると日常生活に支障をきたすようになってしまいます。

歩行速度は加齢による筋力やバランス機能の低下に関連があるといわれています。

確かに、高齢者はすべてゆっくりの動作になり、すり足での歩行になっています。

ご本人は徐々に老化しているので、気づいていないことも多く、

現状より、もう少し出来ている感覚があるのかも知れません。

 

その転倒が多発している場所は「居室と寝室」です。

住宅の中をバリアフリーにすることは、新築住宅では、かなりポピュラーになってきています。

しかし、25年以上前に建てられた住宅、特に日本家屋では段差の多い建築となっています。

和室と洋室の段差、畳の部屋と廊下の段差、トイレと廊下の段差

ほんの数センチの段差ですが、すり足での歩行の高齢者の場合、

この程度の段差が一番つまづきやすいとされています。

これらを解消するにはりつけ板」や「段差見切り」と呼ばれる幅の狭いスロープを取り付けたり、

裏に滑り止めのついた置くタイプのものを設置します。

また、蓄光塗料などで暗いときにもわかりやすくすることなども有効です。

 

カーペットやラグなどの敷物を使用することが多いかと思います。

この敷物と床面との段差、めくり返った敷物に足を取られるのも、大変危険です。

よく使うからと、床に物を置いておくのも、転倒の原因となります。

物を片付けて、歩きやすい環境を作るもの大切です。

 

まずは、家の中を見渡して、危険箇所を、見直されてはいかがでしょうか?

(I)

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