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拘縮について

2020-11-23

みなさま、こんにちは。

 

今回は、拘縮(こうしゅく)についてお話したいと思います。

 

拘縮とは、関節の動きが制限された状態のことを言います。

麻痺により筋肉が萎縮したり、身体を動かさないことで、

筋肉の柔軟性が失われたりして起こるといわれています。

 

腕や脚の曲げ伸ばしは、相反する筋肉の動き「収縮(ちぢむ)」と

「弛緩(のばす)」ことによって、行われます。

しかし、麻痺がおこると運動の指令を調節する役割が乱れることにより、

筋肉が過剰に収縮してしまい、筋肉の緊張が強い状態となります。

この状態が続くと拘縮が生じます。

 

また、寝たきりなどで体を動かさない状態が長時間続くと、徐々に動かしづらくなっていきます。

これは筋肉の細胞内にコラーゲンが増えることにより起こります。

コラーゲンと聞くと、お肌の弾力や保湿など、身体によさそうなイメージがありますが、

筋肉内に増えると筋肉を硬くする作用があります。つまり、筋肉の柔軟性を失ってしまいます。

関節を動かすことが困難になり、拘縮の原因となります。

 

動かしづらくなってきたからといって、そのままでいるとよりコラーゲンが溜まり、

拘縮を悪化させてしまいます。無理のない範囲で少しずつでも動かすことが大切です。

 

拘縮のケアのポイントとしては、

 

〇ゆっくり、痛みを与えない

  触れる場所や次に行う行動をこまめに声を掛けながら、ゆっくり行う

  介助者の手が冷たいときは、温めてから触れる

  触れるときは、上からつかむのではなく、下から支えるように関節に近い部分を持つ、

  手のひらや腕全体を使い、接する面を広くして、安定感を持たせる

 

〇リラックスできる姿勢で

  枕やクッションなどで、身体とベッドの隙間を減らし、

  痛みや不安を感じることなくリラックスできる姿勢を保持してから行う

  服の縫い目やシーツのしわにも気を付ける

 

などが、あります。ゆっくり、気持ちもほぐれるケアができるといいですね。

(I)

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