認知症ケアについて
2020-06-05
こんにちは。いつもありがとうございます。
田中です。
今回のテーマは「認知症ケアについて」です。
さて、昨日の晩ごはん、、、思い出せますでしょうか?
まずは、記憶力や脳の機能の低下といった話です。
自分の場合、思い出せる日と思い出せない日と半々くらいでしょうか。
妻にそのことを話すと「感謝の気持ちが足りないからじゃない?」と言われました。
いや感謝もしていますし、なんの不満もありませんし、いつも美味しくいただいていますよ、はい。
思い出せない理由のひとつとして、まず料理をしないことが大きいと思います。
料理は「最近していない」とかではなく、したことがないです。
もう何年も包丁も握っていませんし、コンロの火だって点けていません。
「いつの時代の亭主関白だよ!」って反感を持たれると思いますが、二十歳で妻と同棲を始め、間もなく結婚して二十数年間まかせっきりでしたし、自炊の経験もほぼありません。
はばからずに言いますが、残りの人生においても料理というものは半ばあきらめています。
そんな状態ですから、食材の買い物とか、レシピとか、、、料理のプロセスにまったく興味もないので、余計に記憶に残らないのだと思います。
妻に先立たれたらどうしましょうか。。。
少し言い訳をしましたが、、、もう最近は若いころのように頭が回転しないのを自覚せざるをえませんし、それでも仕事は待ってはくれません。。orz
さておき、今回お伝えしたいのは「認知症の方への対応について」です。
以前「認知症サポーター」の講座を受講して学んだことをきっかけに、現在の仕事にも活かせていると思うのですが、「認知症の方への対応の基本」について、自身の復習の意味も含め、ここでご紹介しておきます。
認知症ではなくても、年齢とともに脳の機能が低下するのは致し方ないものなのですが、自覚はあっても認めたくないというジレンマは、ある程度の年齢になってくれば、だれでも身に覚えがあると思います。
そのような「認めたくない」という気持ちをどう捉えるかといったことは、「認知症ケア」において、とても重要なことのひとつですね。
そしてそこが、単なる「物忘れ」と「認知症」の違いでもあります。
単なる「物忘れ」なら、時に笑い話になったりもしますが、認知症の方への対応の基本は、「尊厳」を傷つけないことが大事ですね。
「叱らない」「指摘しない」「否定・議論しない」よう注意します。
何度も言い聞かせようとしても、認知症の人には意味がわからず、反感を抱かせることにつながります。
できるだけ本人の意思を受け止めて汲み取るようにして、穏やかな声で対応します。
それと、できるだけ「大きな変化を与えない」ことも大事です。
食事、入浴、睡眠、散策やふれあいの時間など、日々の穏やかな生活スタイルに、不安な出来事が突然起こると、気持ちが落ち着かなくなり、困惑してしまいます。
最寄りの出来事を忘れてしまう認知症では、身の回りの環境の変化に敏感で、ちょっとしたことで不安になります。
環境を変えないで維持し、いつもと同じ環境で「変化がない」ことが安心につながります。
仕事柄、私が認知症の方に接する機会というのは、福祉用具やリハビリシューズなどのフィッティングが多いのですが、認知症の方にとっては、ちょっとしたイベント(変化)ですから、なるべく刺激を与えないように=安心していただけるように、声のトーンや動作など、穏やかに対応するように心がけています。
用具を上手く使えなかったり、お靴の履き心地が悪いようでも、安心していただくための、丁寧で明るく優しいお声掛けを心がけています。
今後もさらに経験を重ね、ご利用者様のQOL向上にお役立ちができるよう、誠心誠意努力してまいります。
これからも、ご家族様や介護者の方と同じく、親身になって対応したいと思います。
また、見守り機器などについても、お問い合わせやご用命は兵庫リハビリまでお声掛けください。
それではまた。田中でした。