多点杖について
2019-10-31
みなさま、こんにちは。
今日は、来店されるお客様でお問い合わせの多い、4点杖(多点杖)についてお話ししたいと思います。
歩行が不安になってきたときに最も一般的なタイプの杖であるT杖(杖先が1点)をお求めになります。
種類やデザインが豊富で折り畳みや伸縮自在など、様々な商品があります。
しかし、体重の6分の1程度しか支えることができないので、
より安定した杖を検討される時に4点杖(多点杖)をおっしゃられます。
4点杖の特徴としては、自立する4本の足が地面に接地し、垂直に体を支えてくれます。
体重を掛けても倒れずらく、安定性の高い杖です。
杖自体が自立するので、室内や病院内などでのご使用が多いです。
筋力の低下した方などにおすすめです。
しかし、4点杖をお考えの時にご注意いただきたい点がございます。
4点杖はすべての点が地面に接地している際に安定するので、
狭い階段やでこぼこのある地面、坂道には向いていません。
平らなところでの使用に適しています。
また、素材にもよりますが1本杖よりも杖が重くなってしまいます。
持ち上げて進むのに時間がかかるので、ゆっくりとした歩行になってしまいます。
杖は利き手で持つものと誤解されている方が多くいらっしゃいますが、
不自由な足の反対の手で持つのが正しい持ち方です。
せっかく杖を持っておられても補助になっていないことがありますので、ご注意ください。
また、杖先ゴムの溝があるか、時々確認してください。
杖先ゴムがすり減って溝が無くなっていると、雨の日など、
特に滑りやすくなります。早めにお取替えください。
最近の多点杖には、3点のものや杖先の間隔が狭いもの、
杖先が可動式になっているものなど、様々な多点杖があります。
お身体に合った杖選びでお困りでしたら、弊社までご相談ください。
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