高齢者の転倒について
2024-07-23
みなさま、こんにちは。
今回は、高齢者の転倒防止についてお話したいと思います。
介護が必要になる主な原因の4番目として、骨折・転倒があります。
若い時なら軽いけがで済む程度の転倒でも、高齢者の場合は
大事故につながる可能性があります。
また回復までに時間がかかるため、安静にしている時間が長くなり、
体力や筋力が衰えて、そのまま寝たきり状態になってしまうことも少なくありません。
転倒したことにより、自信を無くしたり、歩くことへの恐怖心が生まれて、
身体を動かすことが減ってしまうことがあります。
転倒の原因としては、視力の低下などの加齢による身体機能の低下、
感覚の鈍化による注意力の低下などがあげられます。
また、病気や薬の影響でふらつきや立ちくらみなどが現れることがあります。
複数の薬を飲んでいることが多く、また体調に変化があっても
なかなか口に出さないこともあるので、周囲の人の観察が必要となってきます。
生活環境も原因となることがあります。
住み慣れた自宅であっても、わずかな段差でつまずいたり、濡れた床で足をすべらせたり、
置いてあるものにつまずくなど、転倒場所としては一番多いのが自宅内といわれています。
電気コードに足を引っかけたり、カーペットやこたつ布団、
床に置いた新聞なども転倒の原因となります。
床には物を置かず、歩くところは特に気をつけたいですね。
自宅での対策としては、バリアフリーにしたり、手すりをつけたり、
滑りにくい床材に変更したりする住宅改修ができればよいですが、
高さのある上がりかまちには踏み台を置いたり、置き型の手すりを設置したり、
階段にすべり止めを置いたり、足元を照らす照明を設置したりと
身近な所から見直してはいかがでしょうか?
外出先では、脱げやすかったりサイズの合っていない靴を避け、
つま先が少し上がっているデザインや、マジックテープなどで、
足の形に合わせやすい靴を選ぶようにしてください。
また、歩行を安定させるために杖も有効です。
転倒時の頭部保護のため、内側に緩衝材のついたお出かけ用の帽子もあります。
お問い合わせはお気軽に兵庫リハビリまで。
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