介護用のマットレスについて
2024-05-22
みなさま、こんにちは。
今回は、 介護用のマットレスについてお話したいと思います。
ご自身で寝返りが打てる方に適した一般マットレスと、
床ずれへの配慮が必要な方に適した体圧分散マットレスの2種類があります。
スプリング式は要支援1〜2向けで、自分の力で起き上がれる方におすすめです。
中にコイルが入っており、適度な硬さがあり、手をついたとき沈みにくく、起き上がりやすいのが利点です。
ベッドの端に座った状態から安定して立ち上がれるよう、端まで沈みづらい商品を選んでください。
スプリング式には、ボンネルコイルとポケットコイルがあります。
丈夫さ重視の人は、ボンネルコイルがおすすめです。
複数のコイルが連結し一体化しているのが特徴です。
面で荷重を支えられ、へたりにくく耐久性に優れています。
ポケットコイル式より通気性がいいため、湿気が溜まりにくくなっています。
寝心地のよさを求める方には、コイルを1つずつ並べたポケットコイルをおすすめします。
コイルが独立して体を支えるため体圧分散性が高く、体への負担軽減が期待できます。
反発力が強く、反動を活かして寝返りが楽にできるので、こまめに体位を変えたい方にもおすすめです。
ウレタンマットレスは、要介護1～2向けです。
寝返りや起き上がりが、つかまればできる要介護1～2の方が使うなら、
高反発ウレタンをチョイスしましょう。適度な硬さがあり、
ご自身で寝返りや起き上がりがしやすいのがポイントです。
さらに、体圧分散性に優れていて、体への負担を軽くする効果が期待できます。
寝返りができない方には、低反発ウレタンがおすすめです。
圧迫が少なく、体圧を分散することで床ずれ予防効果が見込めます。
ただし、はじめから低反発を使用すると、できていた寝返りができなくなることがあるので、
注意が必要です。なお、車いすへの移乗がある場合、端が沈みにくいものを選択してください。
ご利用者が安定して座れるため、介護者が移乗させやすくなります。
サイドエッジに硬めの素材を使用している商品がありますので、そちらをお勧めします。
ウレタン・スプリングの混合は要介護3向けです。
食事・排泄・着替え・入浴に介助が必要な要介護3の方には、
ウレタンとスプリングを使用した混合素材のタイプをおすすめします。
ウレタンの体圧分散性で床ずれの防止ができ、スプリングで蒸れにくい点がメリットです。
混合素材は、電動ベッドに使える商品が多くあります。
一般的なスプリングマットレスは折り曲がらず、基本的に電動ベッドでは使えません。
スプリングマットレスで、今後電動ベッドの導入を考えているなら、混合素材を検討するのもひとつの手です。
エアーマット・ジェルマットは要介護4〜5向けです。
ベッドで過ごすことが多い要介護4〜5の人には、柔らかめのエアーマットやジェルマットを。
体圧分散性に優れていて、ベッドの上で快適にすごしやすい点がメリットです。
ただし蒸れやすいため、通気性のいいマットレスを選択するか、
汗をしっかり吸うシーツを使用しましょう。
介護者の負担を減らしたい場合は、エアーマットがおすすめです。
体重・姿勢によって硬さを自動調整したり、また自動体位変換機能のついたものは、
時間経過にあわせて体位変換を行うため、介護者の負担軽減につながります。
介護者が頻繁に体位変換できるなら、ジェルマットのご検討も。
体をやさしく包み込みつつも、沈みすぎずに体圧分散ができます。
耐久性が高い点も魅力ですが、その分重量が20kgほどと、エアーマットレスよりも
10kgほど重くなりますので、注意が必要です。
利便性の高いものとして、硬い面と柔らかい面が組み合わさったリバーシブルタイプがあります。
両面仕様とも呼ばれ、硬い面は自力で寝返り・起き上がりがしやすく、
柔らかい面には体圧分散による床ずれ防止効果があるのが特徴です。
手術前と手術後のように、ご利用者様の身体能力に違いが出る状況にも対応できます。
長く使いたい方にもリバーシブルがおすすめです。
介護度が低く、寝返り・起き上がりができるときは硬い面、
介護度が上がってきたら柔らかい面に切り替えられます。
リハビリでご利用者様の状態が好転
寝たきりのご利用者様のおむつ交換が必要なら、汚れがつきにくく清潔
液体をはじくので、ベッドの上で飲食をする機会が
水分の染み込みを防ぎたいなら、防水加工のマットレスがぴったり
水をはじく撥水加工に対し、防水加工は表面に水分が染み込
より汚れを取りやすいのがメリットで
また、快適性にこだわりたいなら、防カビ・抗菌・消臭加工された商品を
防カビ・抗菌加工は、ニオイの原因になりや
お身体の状態に合わせたマットレスをお使いいただくことで、
快適にお過ごしいただくお手伝いができれば幸いです。
お問い合わせはお気軽に兵庫リハビリまで
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