高齢者の低栄養について
2024-04-22
みなさま、こんにちは。
5月2日は「カルシウムの日」だそうです。
「骨=コ(5)ツ(2)」と読む語呂合わせが由来とされています。
カルシウムが不足すると、骨粗しょう症をはじめとする病気の原因となります。
若い世代でも、なかなかバランスよく摂取出来ていない栄養。
今回は、高齢者の低栄養について、お話したいと思います。
食べたい気持ちが起きなかったり、量が食べられないなど、
加齢や体調不良などから体を動かすために必要なエネルギーやたんぱく質が
不足している状態を「低栄養」といいます。
65歳以上の低栄養の方は、男性12.4%、女性20.7%、
85歳以上では、男性17.2%、女性27.9%、
年齢が上がっていくにつれ、低栄養に陥ってしまうリスクが高くなります。
女性の方が低栄養の傾向にあります。
半年で2~3㎏の体重減少があれば、低栄養の疑いとされています。
低栄養の症状としては、
〇体重減少
〇骨格筋の筋肉量や筋力の低下(ふらつきやよろけで転倒のリスク)
〇元気がない
〇免疫力の低下により感染症にかかりやすく、治りにくい
〇傷や褥瘡(床ずれ)が治りにくい
〇下半身や腹部がむくみやすい
といったことがあげられます。
また、食事量が減ると同時に水分の摂取量も減るため
脱水症状がみられることもあります。
脱水と低栄養の両方でみられる症状としては
〇食欲がない
〇口の中が乾いている
〇皮膚が乾燥し弾力がない
〇唾液に粘り(べたべたした感じ)がある
などがあります。
栄養をバランスよく食べることは大切ですが
量が食べられない場合、食べる順序を変えてみてはいかがでしょうか?
ご飯や汁物から手をつけると、たんぱく質となるおかずまでたどりつけず、
お腹がいっぱいになってしまいます。
食べはじめは、たんぱく質や脂質を補給するために、
おかずから食べてみるのも、良いかもしれません。
噛む力が弱くなったり嚥下機能が衰えたりするのも、食欲不振につながります。
飲み込みやすいように小さく切ったり、やわらかく煮るなど、調理方法を見直してください。
3度の食事で栄養が摂れないのであれば、間食を取り入れ、食べる回数を増やしてください。
果物はビタミン、ミネラルの補給、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品は
エネルギーやたんぱく質が摂れます。
くちどけの良いアイスなども食べやすく、おすすめです。
それでも栄養が足りない時は、
ドリンクタイプやゼリーなどを取り入れてはいかがでしょうか?
飲み切り/食べきりサイズですので、手軽に栄養が摂取できます。
お問い合わせはお気軽に兵庫リハビリまで。
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