ポータブルトイレについて
2024-03-20
みなさま、こんにちは。
今回はポータブルトイレについてお話したいと思います。
ポータブルトイレとは、持ち運び可能な簡易型トイレのことです。
歩行が不安定な方や夜間にトイレの回数が多い方など
トイレまでの移動が難しい場合、ベッドの近くに設置して使用します。
まずは、ポータルトイレの種類です。
プラスチック製標準型
プラスチック製標準型のポータブルトイレは軽量で持ち運びやすく、お手入れも簡単です。
あまりスペースをとらないコンパクトなタイプから種類が豊富で、比較的価格が安いのも特徴です。
軽量である分、安定性に欠けるため、立ち座りが安定している方や
座ったままの姿勢が保てる方が対象となります。
木製（家具調）いす型
重量があり安定性が高いため、立ち座りや座位保持が難しい方でも使用できます。
木製のため、見た目が部屋に調和しやすく、フタをすれば普通のイスとして使用できるタイプもあります。
プラスチック製に比べるとお手入れがしにくく、高額な商品になります。
金属製コモード型
金属製コモード型は安定感があって立ち上がりやすく、軽量で持ち運びやすいポータブルトイレです。
座面の高さ調整も簡単で、掃除もしやすくなっています。
アーム部分が動くので横移乗しやすく便利です。
しかし、実用重視の商品ですので、お部屋の調和という意味では向いていません。
ポータブルトイレの便利な機能としては、
〇便座の高さ調整機能（ベッドサイドにおいて使用する場合、ベッドと高さを揃えると移乗しやすい）
〇ひじかけ（座りの姿勢を支えることができる、移乗の邪魔にならないように、
跳ね上げ式や取り外しができる可動タイプが便利）
〇背もたれ（排泄に時間がかかる場合、背もたれがあると、身体への負担を軽減できる）
〇ソフト便座（お尻が瘦せている場合に）
〇シャワー洗浄機能（お尻がふきにくい場合でも清潔に保て、肌トラブルの予防に）
〇便座の暖房機能（冬場でも暖かく、便座の冷たさによるショックの軽減）
〇脱臭機能（お部屋で使用するため、臭いを軽減できる）
〇ラップ式（排泄物を自動でラップにくるんで密封。臭いを抑えられることと、排泄物の処理が簡単）
〇バイオトイレ（水は使わず、微生物の力で排泄物を分解・処理するもの。
専用のバイオチップを敷き詰めたトイレ。チップの交換が必要）
〇水洗式（後始末が不要になるので介護の負担が減る。設置する場所が限定され、工事が必要になる）
トイレの場所が遠かったり、夜にトイレの回数が多い方など、
そろそろおむつかな？と思われる前に、まずはポータブルトイレの設置の検討もお願いします。
目安としては、尿意や便意があり、排泄のタイミングが判断でき、
短い距離であれば自力で移動できる方、ご自身で下着の着脱ができ、トイレに座って姿勢を保持できる方など。
少しでも長く、健康寿命を延ばしていただけたらと思います。
ご相談、お問い合わせはお気軽に兵庫リハビリまで
（Ｉ）