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車いす用のクッションについて

2023-12-26

みなさま、こんにちは。

 

今回は、車いす用のクッションについてお話したいと思います。

 

車いすに長時間座っていると、お尻や背中などが圧迫され、

褥瘡(じょくそう)といわれる床ずれの症状が出る可能性があります。

褥瘡は重症化すると皮膚の壊死や感染症の合併を引き起こすリスクがありますので、

クッションで圧力を軽減することが必要になってきます。

 

また車いす用のクッションは、ご自身で座り直しのできない方が

傾いたり、ずり落ちたりせずに、姿勢の保持ができるというメリットもあります。

 

車いすクッションの材質は

ウレタン、ラテックス  

比較的安価で使いやすいものが多いです。

低反発から高反発まで多くの商品が販売されており、

耐久性にも優れ、メンテナンスも不要なので、使いやすいクッションです。

しかし、薄いクッションだと底つきしてしまい、ある程度の厚みが必要となってきます。

体圧分散の機能は、ほかの素材のものと比べて劣りますが、

ご自身で座り直しができる方に向いていると言えます。

ラテックスは天然ゴム由来のものを使用していることがあります。

アレルギーのある方は注意が必要です。

 

ジェル

体圧分散に優れており、ご自身で座り直しのできない方にも適しています。

また薄い素材でも効果があります。ただ、ほかの素材に較べて重く、

夏は暑く、冬は冷たいと感じる傾向にあります。

ジェル素材は液体や粉状ですから、

クッションが破れると、そこから漏れるおそれがあります。

 

エアータイプ

エアーセル式ともいわれ、空気の入ったセルが並んでいるクッションです。

体圧分散には優れ、重量も軽いとメリットはたくさんありますが、

セルが破れてしまうと空気が漏れて効果が低下してしまいます。

空気の入り口として、バルブがついているものが多いので、

空気圧の調整や高所へ行くときなど、メンテナンスが必要となってきます。

 

背もたれやクッションのついたタイプ

姿勢を重視するなら、こちらのタイプを。お尻が前にズレたり、

身体が傾いたりするのを防ぎます。角度のついた座面がずれ落ちを防止します。

また、U字型のクッションを抱えるタイプのものは、前のめりになって倒れてしまう方にお勧めです。

ご自身で車いすに乗り降りができる人なら、立ち上がったり座ったりしやすい高さに合わせて

クッションの厚さを選ぶ必要があります。

高さの目安は、膝からくるぶしの長さに5cm足した高さです。

 

毎日使用するものなので、汚れたときに洗えるものや防水機能がついているものなら、

お手入れが楽なのでおすすめです。クッションのカバーだけでなく、

中の素材も洗濯機で丸洗いできるタイプもあります。

車いすの座面はナイロン製が多いので、滑り止めや面ファスナーがついてるものなら

座り直しができる人には、ズレにくいので、おすすめです。

 

お問い合わせはお気軽に兵庫リハビリまで。

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