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ペグボードについて

2022-10-24

 

みなさま、こんにちは。

今回は、「ペグボード」についてお話したいと思います。
「ペグボード」とは、色や形、大きさが異なるペグ(木釘)を穴のあいた板に差し込んだり、取り出したりする用具の名称です。
ペグの形状は円柱形が代表的ですが、直方体や細いピン状になったものなど、さまざまな形状があります。
 
ペグを手で持って、板の穴に入れる・取り出す動作が必要なため上肢訓練に使われる用具です。
 
「物を持って穴に入れる」というのは単純作業のように思えますが、穴の位置を認識する、
その位置に向かって手を伸ばすという「目と手の協調運動」や、色分けを行う「視空間認知機能」の訓練ができます。
細かなペグを使って作業を続けることで、集中力を養うことも期待できます。
 
手で握る、指でつまむ、物を運ぶなど、上肢機能の訓練を目的とする場合には、
脳卒中や脳性まひなどの方を対象に使用します。
 
また、視空間認知の機能を維持するために、認知症の方が用いたり、
注意機能の訓練のために半側空間無視を認める方が使ったりすることも可能です。
 
ペグのサイズは大・中・小というバリエーションで用意しておくことをおすすめします。
基本的にはペグが小さくなるほど動作や協調運動のレベルが上がり、
必要な集中力も増すことになります。
 
ペグの大きさとそれぞれの特徴としては、以下のように設定されています。
 
大(直径3〜4cm程度まで)
●3指つまみ・側腹つまみの訓練ができる。
 
中(直径2〜3cm程度まで)
●指腹つまみの訓練ができる。
●指先でペグを反転させる訓練ができる。
 
小(直径5mm程度まで)
●指腹つまみ・指先つまみの訓練ができる。
 
なお、一つのペグボードに3種類の太さのペグが含まれる製品もあり、
ペグや穴の大きさを認識しなければならない点では難易度が上がります。
 
単調なリハビリに変化を持たせるため、スタッフがペグを使って作成した模様をあらかじめ写真に撮って印刷して、
それを手本に再現してみたり、時間を測ってみるのもリハビリの励みになるでしょう。
また、多彩な図案を集めたデザイン集もあります。
 
兵庫リハビリでは、さまざまなリハビリ用具を取り扱っております。お気軽にお問合せください。
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