褥瘡について
2022-10-06
こんにちは中村です。
今回は「褥瘡」についてお伝えしたいと思います。
昔は「床ずれ」と呼ばれていました。1日のほとんどをベッドで暮らす
寝たきりの方や車椅子生活をしている方にできやすい、圧迫とズレが
原因でできるキズです。
褥瘡は赤みや水ぶくれなど軽傷のものから、黒く色が変化した重度のものまで様々です。
褥瘡は一度できると治すためには様々なケアが必要になり介護にも影響します。治すまでには
手間、時間、費用、根気が必要です。中には命が危なくなる方もいらっしゃいます。
このように褥瘡は大変怖いキズですが、褥瘡ができる原因を知りしっかり対策すれば予防、早期発見できるキズでもあります。
★褥瘡の発見原因
①圧迫
同じ姿勢で長い時間寝ていると一か所(骨の飛び出した部分)がベッドの間で長く圧迫されてしまい、皮膚とその下の組織も一緒に壊死してしまい、褥瘡ができてしまいます。
②ズレ
電動ベッドなどで背上げをなどをした後に体が下にずれ落ちる、この時腰や背中にはズレの力がかかっています。つまり、縦の圧力だけでなく斜めの力が影響して褥瘡ができてしまいます。
③栄養不足
食べる量が少なくなると、脂肪や筋肉が減って骨が飛び出す状態になります。
骨が飛び出した部分にはより強い圧迫やズレが掛かるので褥瘡発生しやすくなります。
また圧迫とズレで痛んだ箇所を修復するには充分なエネルギーとタンパク質が必要になります。
★予防
①体位をこまめに変える
2から3時間に1回は体位変換が必要と言われています。
リネンや衣類にシワが入らないように気をつけなければいけません。
介護者の負担になりやすいため高機能型マットレスの導入をお勧めします。
マットレスにはウレタンフォーム、エアマットレス、二層式マットレス、
圧切り替えタイプなど様々な種類があります。
車椅子用クッションにも様々な種類がありますので
用途や体格、姿勢などに合わせた耐圧分散用具があります。
②グッズを活用する
スライディングシートやグローブなどの福祉用具を活用して予防する。
③寝たきり予防
寝たきりになると褥瘡ができやすくなります。
毎日散歩をしたり運動や体操などを習慣づけることが大切です。
栄養もしっかり摂ってバランスの良い生活を心がける必要があります。
介護者にとって褥瘡は珍しいトラブルでは無いです何よりも事前の予防が肝心です。