車いす点検について
2022-07-22
こんにちは、渡嘉敷です。
毎日、暑く、日々の生活にも支障をきたすぐらい
気温が高いですね。
この暑さに負けないよう頑張って、いきたいと思って
いますが熱中症には最善の注意を持って、作業したい
と思います。
さて、今回は車いすの点検ポイントをお話したいと思
います。
点検ポイント
1 介助ブレーキ
まず、このように指一本入るときにブレーキが効いているのが理想です。
ブレーキレバーを握って、ブレーキが効きにくくなっていないか?もしくは全く、効いていないか?
この際、アジャスターの位置も確認
この時アジャスター調整が目一杯上へいっている場合、ワイヤーが伸びきっているか、もしくは車輪の中のブレーキ機構に不具合があるかです。
2 駐車ブレーキ
レバーを引くことにより、タイヤを抑えて、ブレーキをかけます。
まず、ブレーキをかけ、かけた状態でタイヤが回らないか?
(タイヤの摩耗が原因の時もある)
ブレーキを解除した時にきちんと元の位置に戻るか?
(本体との取り付けの緩み、レバー戻しのスプリングの劣化)
この間隔7~10ミリが理想
3 タイヤ
まずは溝がきちんとあるか?
摩耗していないか?
これは正常なタイヤです。
これは例です真ん中が溝が無くなり、危険です。
ブレーキをかけても、 効きが悪く、すぐに止まりません。
タイヤの接地面は真ん中がなので減りやすいです。
※タイヤの空気圧がすくないとタイヤの摩耗は激しいです。
走行性も悪くなります。
走行がいつも以上に重く、感じる時は摩耗しているかも。
あとは硬化し、さいどに亀裂が入っていないか?
タイヤ交換の際はチューブと同時交換です。
4 ステップ板
ここは足を乗せる場所ですがステップ板を途中まで手で上げ、手を離して、そのままなら、いいのですが下まで落ちる様なら、中の板バネがヘタっている可能性があります。
尚、高さ調整で下にネジがついているものがあり、ロックがきちんと効いているかも重要です。
ステップ板自体が、手で力を入れて、動く様なら、ロック部に異常がある可能性もあります。
5 ハンドリング部
自走する時に使用致します。
まず、傷やささくれがないか確認します。
(傷やささくれがあると利用者の方が怪我をする可能性があります。)
取り付けのナットが欠落していないか?緩んでいないか?
6 キャスター
前輪です。
ここでは車輪を回して軽く回るか?
(3秒以上が目安)
回らない場合は中のベアリングが劣化
あとは車輪の表面が劣化していないか?
表面が平らになっている時は交換時期です。
7 背折れ金具
背折れを戻した時、きちんと戻るか?
戻らない時は中のスプリング劣化の可能性があります。
あと、背折れレバーはよく、折れているので年数的に定期的に交換した方がいいと思います。
8 四点接地
前輪と後輪合わせて、四本のバランスがとれているか、車いすがガタガタ、天秤をふんでいないか揺らして、確認します。
もし、ガタガタしている時はフレームの歪み、もしくはどこかのネジの緩みです。
9 平行直進
写真に書いてある通り、車いすの自然の走行性を見ます。
この時、平坦な道という条件が付きます。
この自然の走行で平行に直進しない時はやはり、フレームの歪みや、どこかのネジの緩みがあります。
10 異常音チェック
各部、動作させ、異常音がないか確認。
ここでは各、機能がある車いすがあるのでその機能を作動させ、異常音がないか確認します。
以上です。