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介護マットレスについて

2022-06-20

みなさま、こんにちは。

 

介護ベッドで過ごす時間が長い場合、その居心地はとても大切です。

今回は、介護用マットレス選びのポイントについて、お話したいと思います。

 

 寝心地

身体が適度に沈みこむ柔らかいマットレスが寝心地の良さにつながります。

しかし、身体が沈み込みすぎると、寝返り動作や

起き上がり動作がしにくくなるという面もあります。

 

 動きやすさ

人間は睡眠中に10〜20回くらい寝返りをうつといわれています

睡眠中、マットレスと接触している身体の部分は、身体の全体重を支えることとなり、

圧迫されて血流が悪くなってしまいます。その血液の流れを元にもどすため、

人間は自然に寝返りをうつと言われています。

柔らかすぎて身体が沈み込んでしまうマットレスは、その動きを妨げてしまいます。

また身体を起こす動作をする時も、適度な硬さがあるマットレスの方が身体を起こしやすいです。

 

 安定感

人間がベッドから起きる時は、まず寝ている身体を起こした後にベッドの端に座る動作をします。

ベッドの端が柔らかいと、ベッドに腰かける姿勢が安定せず、後ろに倒れたり、

立ち上がりの際に転倒する危険があります。

 

 体圧分散性

マットレスと接触している部分は血流が悪くなってしまいます。

血流が悪くなった部分をそのまま圧迫し続けると床ずれ(褥瘡)が出来てしまいます。

寝たきりの方や自力での寝返り動作が難しい方は、血流が悪くなっても自力で動けないため、

床ずれができるリスクが高くなってしまいます。マットレスと接触している身体の部分の面積を広げ、

臀部や肩など特定の箇所に圧力が集中することを防ぐ体圧分散タイプのマットレスをおすすめします。

 

 特殊機能性

自力で寝返りの難しい方は床ずれのリスクが高くなるため、寝返りの介助(体位交換)が必要になります。

30分から2時間程度の時間をかけ、寝ている方が気づかないほど、ゆっくりと体位変換を自動で行う機能を持つ

エアーマットレスがあります。その機能は、ゆっくりと時間をかけて体位交換を行うため、

利用者の安眠も妨げません。

 

ベッドで食事を摂る時は、ベッドの頭をリクライニングさせ食べやすい姿勢をとりますが、

ベッドをリクライニングした直後は無理な姿勢となってしまうことが多く、

背中などに負担がかかってしまいます。その負担を和らげる介助を「背抜き」といいます。

背上げモード機能」をもつマットレスは「背抜き」の介助を自動で行ってくれます。

 

 通気性

マットレスの表面が汗や水分を素早く吸収拡散する素材のものは、サラサラで快適な通気性をもちます。

通気タイプのマットレスは丸洗いできるものも多く、個人宅で使う場合に選択されることが多いです。

 

 防水性

汚れてしまった時、清拭消毒でサッと拭き取れる、衛生面と感染対策を考慮した

耐薬品性の防水カバーを使用したマットレスもあります。

多数の方が同じマットレスを使用する病院や、介護施設などで多く使われています。

食べこぼしや失禁などが多い場合には、防水タイプをお勧めしします。

表面を拭き取るだけでよいので、介助負担も減らすことができます。

しかし、通気性がないので身体のムレを起こしやすく、

発汗や湿気の多い環境下では、皮膚の衛生面を保つことが難しくなります。

 

その他にも、足元から微弱な空気を送り込んでムレを軽減させるもの、

保温機能のあるもの、エアーマットレスとウレタン素材を組み合わせた

ハイブリッドタイプのものなど、様々なタイプのものがあります。

身体の状態にあったマットレスを選ぶ参考にしていただけたらと思います。

ご質問お問い合わせは、お気軽に兵庫リハビリまで。

お待ちしております。

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