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冬の乾燥について

2021-12-25

 

みなさま、こんにちは。

今回は冬の乾燥についてお話したいと思います。

肌の表面の皮脂が減少することによって、

皮膚の水分が不足して乾燥が進んだ状態を

「乾皮症(かんぴしょう)」と言います。

その中でも加齢に伴って起こるものを「老人性乾皮症」と呼ばれています。

皮膚は一番表面に角層という層があります。

角層には、肌の水分を保つバリア機能と、

肌の潤いを正常な状態に保つ保湿因子が備わっています。

しかし、そのバリア機能と保湿因子は年齢を重ねるとともに衰えてしまいます。

その結果、肌の水分を保てなくなり、乾燥してカサつき、

本来の防御機能も低下してしまいます。

初期の段階では、白く粉をふく状態ですが、症状が重くなると

ひび割れの様になり、網目状になることがあります。

防御機能の低下により、外部からの刺激に弱くなり、

乾燥してかゆみに敏感になることがあります。

肌をかきむしって悪化した状態を「皮脂欠乏性湿疹」と言い、

発疹やただれのような症状になることがあります。

すね、太もも、腰に症状が出ることが多く、

肩や首周りなどの上半身にまで現れることがあります。

かゆみで睡眠がとれなくなるケースもありますので、

ただの乾燥肌と軽く考えず、早めに皮膚科を受診する事をお勧めします。

 

乾皮症にならないようにするためには、

乾燥が進まないようにしっかり保湿を行うことが大切です。

保湿には、

ワセリン  

油分を固めたような保湿剤で、皮膚をコーティングして、水分が蒸発するのを防ぎます。

ヘパリン類似物質含有製剤  

体内にある「ヘパリン」に似た成分の入った保湿剤で、

水分を保持する保湿作用や血行促進作用、抗炎症作用などがあります。

尿素製剤 

尿素を含む保湿剤で、水分を保持する保湿作用と合わせて、

古い角質を除去して、肌をやわらかくする効果があります。

刺激性があるので、炎症が出ているところには使えません。

セラミド  

角質細胞の隙間を埋めている「角質細胞間脂質」の成分がセラミドです。

肌の水分の蒸発を防ぎ、皮膚を保護します。

 

日常生活で気を付けなければいけないことは、

室内の乾燥  

寒い時期は空気が乾燥しているうえに暖房器具でより湿度が低くなります。

加湿器などで、室内を50~60%に保つようにします。

熱すぎるお湯での洗顔、手洗い、お風呂をしない

お湯の温度が高かったり、長湯をしたりすると、皮脂を取りすぎて、

乾燥が進みます。お湯はぬるめに設定しましょう。

ヒアルロン酸、セラミド、シアバターといった保湿成分の入った

入浴剤を入れるのも、効果的です。

お風呂では、ナイロンタオルなどで、ゴシゴシ洗ったり、

せっけんやボディソープも刺激の強いアルカリ性のものを避けて、

弱酸性の低刺激なものを選んでください。

お風呂上りの、まだ皮膚が少し湿った状態の時に保湿剤をつけるようにすると

効果的です。

化繊やウールなどのチクチクした衣類

静電気の起きやすい素材や、チクチクした素材の服は、

乾燥した肌に刺激を与えてしまします。

特に直接肌に触れる衣類は、肌触りのよい綿100%のものがおすすめです。

電気毛布、電気カーペット

長時間、電気毛布や電気カーペットを使用すると、身体の水分が奪われ

肌の乾燥が進んでしまいます。特にかかとなどの乾燥が進みます。

 

乾皮症予防のための商品も取り扱いしております。お気軽にお問合せください。

ビタミンAを多く含む卵や乳製品、レバーなどは、

肌のターンオーバーを促して、バリア機能を高めると言われています。

また、良質な油や油脂も肌の乾燥を防ぎます。

バランスのとれた食事に、それらの食品も積極的に取り入れ、

冬の乾燥から身体の内側からも対策して、お過ごしくださいね。

(I)

 

 

 

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