白杖について
2021-11-25
みなさま、こんにちは。
今回は、白杖についてお話したいと思います。
白杖とは、視覚障害者が持つ、白い杖のことです。
白杖の目的には、「安全の確保」、「歩行に必要な情報の収集」、
「周辺への注意喚起」があります。
白杖の種類は、
①直杖(ちょくじょう)
連結部分がない杖です。基本的なタイプです。
②折りたたみ式
白杖のシャフトを3段折り、または4段折りの部分に分け、
折りたためるようにしたものです。
シャフトの中にゴムが入っており、接続部分を引き抜いて、
各部品をじゃばらに折り、小さく折りたたむことができます。
外出時の持ち歩きに便利です。
③IDケーン(シンボルケーン)
「周囲に視覚障害者であることを知らせる」に特化したものです。
シンボルとして持ち歩くために作られているので、
素材も軽いもので作られています。
④身体支持ケーン(サポートケーン)
視覚障害と身体障害の方が主に使います。
丈夫な握り手と太めのシャフトで体を支えることができます。
⑤スライド式
シャフトの部分か3つや4つの部分に分かれており、
スライドして伸縮させ、固定するタイプです。
こちらも外出時の持ち歩きに便利です。
杖先の種類について
①スタンダード
鉛筆のキャップのような形の石突(いしづき)です。
基本的な形です。
②ティアドロップ式
涙型の石突です。スタンダードタイプでは、点字ブロックや
道路の溝に引っかかってしまうことが多いので、
先が丸く大きくなって、引っかかりにくくなっています。
③パームチップ式
キノコのような形をしています。素材がナイロンのため、
モノに当たったときの衝撃が少ないです。
④ローラー式
路面に滑らせると、転がるようになっています。
路面に石突を滑らせて歩行する方が使用されています。
白杖使用者はどんな時でも白杖を使っているのではなく、
見え方や体調によって使われています。
例えは、「羞明(しゅうめい)」は、明るい光の中ではまぶしさを
強く感じてしまい、一人では歩くことが難しい方、
また反対に「夜盲(やもう)」は、暗いところでは著しく見えにくく
なってしまう方がいます。
時間帯や天候によって、白杖を使うとき、使わないときがあります。
視力の状態は、周囲の人には、なかなか伝わりにくいものです。
そのためにシンボルケーンがあるのですね。
白杖を持たれている方に、お困りの時に、声をかけられるような
人でありたいと思いました。
(I)