点字ブロックについて
2021-10-24
みなさま、こんにちは。
今回は、点字ブロックについてお話ししたいと思います。
先日、初めての白杖をお求めのお客様が来店されました。
お体の状態やご要望を伺うと、お客様は白杖を持っていることで、
周囲に視覚障害であることを知ってもらいたい、とのことでした。
白杖は、単独歩行のために周囲の情報を得るためのものだけではなく、
視覚障害があることを周囲に知らせる(シンボルケーン)の役割もあるのですね。
白杖を持って単独で歩行されている方は、
かなりの訓練を重ねられた方だったんだと気づかされました。
私はバスと電車で通勤しているのですが、
横断歩道の前、バス停から駅、駅の中など、
歩いている半分は点字ブロックをたどっていました。
その点字ブロックをよく見ると、種類はたった2つです。
点ブロック(警告ブロック、点状ブロック)
これは、注意を促すためのもので、転落や衝突を防ぐよう、
階段や交差点の手前、駅のホームの端、バス停などに敷設されています。
線ブロック(誘導ブロック、線状ブロック、棒状ブロック)
これは、方向を示すためのものです。線の向きに進めることを表しています。
歩道や通路に沿って敷設されたり、駅の改札・建物の入口への誘導などに用いられています。
点字ブロックは、正式名称を「視覚障害者誘導用ブロック」といい、
視覚障害者が足裏の触感覚で認識できるよう、突起を表面につけたものです。
点字ブロックは、1967年に岡山県の歩道に、世界で初めて敷設されました。
日本発祥のものなんですね。
点字ブロックに鮮やかな黄色いブロックが多いのは、
弱視の人が見分けやすい色であることと、
他の人に点字ブロックであることを知らせるために採用されています。
「歩行訓練を受けた者でも単独歩行は神経をすり減らしてぐったりする。
点字ブロックを杖が探知するや、ほっとした気持ちになる。」
そんな大切な点字ブロックの上で立ち話をしたり、
荷物を置いたり、自転車を置いたり。
特に自転車は、歩行の妨げになるだけでなく、白杖がからまったり、
車体が倒れかかってきたりして非常に危険です。
ご利用者様の気持ちに沿った商品のご提案、サービスの提供ができるよう
もっと知識を深めていきたいと思いました。
(I)