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離床センサーについて

2021-06-23

みなさま、こんにちは。

今回は離床センサーについてお話したいと思います。

 
離床センサーとは、利用者がベッドから身体を離した時、あるいは床に足をついたときに感知し、
起き上がる前や立ち上がる前に転倒や転落を防ぐ目的で設置される装置のことです。
 
離床センサーは以下の6つのカテゴリーに分けられます。
 
①マットセンサータイプ
ベッドの横の床に置きます。利用者がベッドから起き上がり、ベッド横に座って
立ち上がろうと床に敷いたセンサーパッドに体重をかけた時やベッドから
ずり落ちたときに知らせます。不必要なコールが少なく、扱いやすい商品です。
しかし、利用者の方によっては、センサーパッドを踏むと、人を呼んでしまうと感づいて、
わざと避ける方もいるので、注意が必要です。
 
②ベッドセンサータイプ
ベッドのマットレスの上に、寝たときに肩から腰のあたりなるようにセンターパッドを敷くタイプです。
センサーパッドに体重がかっているときが正常で、上半身が起き上がり、加重されなくなると知らせます。
寝返りなどでもコールすることがありましたが、遅延機能(利用者の体が浮いて、センサーパッドに
体重がかからなくなっても、一定秒数以内に再度体重がかかるとコールしない機能)を各メーカーがつけ、
不必要なコールが格段に減っています。
 
③ベッドサイドセンサータイプ
マットレスの端にセンサーパッドを敷くタイプです。
利用者が上半身を起こして、ベッド端に座ろうとしたり、ベッドから落下しそうになった時に知らせます。
ベッドセンサータイプと同様に目立ちにくいです。しかし、ベッドの横に良く座る方には不向きです。
また、寝返りなどで、センサーパッドに脚が乗ってもコールしてしまいます。
 
④ベッド柵に取り付けるタイプ
ベッド柵センサー、あるいは介助バーセンサーといわれるもので、柵に巻き付けて設置するタイプです。
利用者が起き上がろうとして、柵を掴んだ時にコールします。ベッド柵を抜く方にも効果があります。
しかし、寝返りの時に柵を握る方には、不向きです。
 
⑤赤外線タイプ
目に見えない光線が出ていて、それを遮る行動をしたときに知らせます。
光線は扇状に広範囲に出ているもの、ほぼ直線に出ているものがあります。
感知する範囲を把握し、設置することが必要です。
 
⑥クリップタイプ
利用者の衣類の襟の部分などにクリップを付け、上半身が起き上がると、クリップとひもで
つながったプレートや磁石が本体から抜けて知らせるタイプです。
小学生がランドセルにつけている防犯ブザーに似た形です。
ベッドだけでなく、車いすやトイレなどにも手軽に導入できます。
しかし、クリップを取ってしまったり、ひもを引っ張ってしまう方には不向きです。
 
離床センサーには、それぞれメリット・デメリットがあり、
ナースコール設備と連動させるもの、有線のケーブルタイプ・無線タイプ、
利用者のどの行動・動作の時点のコールが必要かなどでも選択は変わってきます。
 
介助前後のセンサーのオン/オフ設定やお手入れのしやすさ、
ご利用状況はいろいろですが、利用者と介助者にとって、
有効で快適な環境づくりのお役に立てればと思っております。
(I)

 

 
 

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