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脳萎縮について

2021-05-24

みなさま、こんにちは。

今日は脳萎縮についてお話したいと思います。

脳萎縮とは漢字の通り、脳の容積の減少を指します。
 
脳萎縮には主に2つのタイプ、特定の脳領域で発生する限局性萎縮と、
脳全体で発生する全身性萎縮があります。
 
脳は神経細胞が互いにネットワークを形成している精密なコンピューターのようなものです。
このネットワークは子どもの頃に作り上げられてしまいます。
毎日およそ10万個もの神経細胞の脱落が起きていますが、
脳全体では140億個もの神経細胞がありますから、
毎日脱落していっても全部なくなるまで400年近くかかりますので、
年齢を重ねることで脳の機能が全く失われることはありません。
 
しかし、脳の萎縮を加速させる原因とされているものに、アルコールの過剰摂取があります。
アルコール中毒になると、大脳の前頭葉に萎縮が多く見られます。
前頭葉は物事の判断や意思決定をするなど高等な中枢となるので、最適な判断ができにくくなります。
また、脳の栄養不足も影響があります。現代の日本に栄養失調はほとんどないと思われているかもしれませんが、
過度なダイエット、拒食症、偏食、加工添加物の多量摂取など、脳まで有効な栄養が行き届かない時にも起こります。
喫煙によるニコチンも毛細血管などを収縮させるので、脳に栄養や酸素を届ける血液が届きにくい原因をつくるので、
脳萎縮を加速させる原因となります。
 
怪我や病気、感染症などでも脳萎縮は起きます。
脳挫傷や脳卒中などでダメージを受けた脳は残念ながら再生することはありません。
手足のまひなどの症状がリハビリで軽快することがありますが
これはネットワークが再生したのではなく、残ったネットワーク機能が強化されることによって
症状が軽くなったと考えられています。
 
しかし、脳の神経細胞は、記憶力をつかさどる「海馬」と呼ばれる部分においては、
いくつになっても新しく生まれることが最近の研究で明らかになってきました。
脳には外部からの刺激によって変化する力、「可塑(かそ)性」が備わっていることもわかっています。
海馬を鍛えるためには、ジョギンクや速読、数字のパズルの数独など、認知→判断→行動といったプロセスを
踏んだ活動が有効とされています。
 
ご長寿の方が生き生きと生活されているインタビューなどでも、
趣味があり、いくつになっても新たなことに挑戦したり、毎日を楽しまれ、
ご自身のストレスの解消をうまくされている方が多いと感じます。
 
コロナ禍で外出も制限されている今、
エアロバイクやステッパーなどの健康管理器具や
脳活性のレクリエーション用具なども各種ございます。
お気軽にお問い合わせください。
(I)
 
 

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