自助食器について
2021-03-22
みなさま、こんにちは。
今回は、「自助食器」についてお話したいと思います。
加齢による握力の低下や硬直、麻痺による利き手の変化など、
毎日の食事をご自分のペースで食べることが困難になったとき、
お役に立つのが自助食器です。
自助食器には、以下のようなものがあります。
お箸
少しの力でもお箸が持てるようにピンセットのような形になっています。
箸先が合うように設計されていますので、つかみやすくなっています。
右手用と左手用があります。
お椀
大きな取っ手がついており、手のひらに引っ掛けることにより、汁物を持てるようにしたものです。
スプーン・フォーク
右に曲がっていたり、左に曲がっていたり、また、柄の部分を自由に曲げて角度を変えられるもの、
お手持ちのスプーンの柄に差し込んで持つ部分を太くするためのスポンジ、
(口を開けることが困難な場合)口に入れる部分が細くなっているもの、
またスプーンに乗せた食べ物をスライドさせるレバーがついており、
口の奥に送り込むことができるものなどがあります。
お皿
お皿の底にはすべり止めがついており、片側を低くしたり、狭くしたり、返しを設けたりすることにより、
スプーンで集めやすく、すくい取りやすくなっています。
コップ
しっかり握れるように大きな取っ手がついており、手のひらで支えることができます。
また、頭をそらさなくても飲み干せるように、鼻の当たる部分をカットしたものがあります。
ユニバーサルデザインといって、「年齢や能力、状況などにかかわらず、デザインの最初から、
できるだけ多くの人が利用可能にすること」が基本コンセプトにされた食器があります。
デザイン対象を障がい者や高齢者に限定していない点が「バリアフリー」とは異なり、
特別感なくお使いいただける商品も増えてきています。
外食が難しい時期ではございますが、ストレスの少ない食器で
お食事を楽しんでいただくお役に立てばと思います。
(I)