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高齢者の高血圧について

2021-01-25

みなさま、こんにちは。

 

今回は、加齢による高血圧についてお話したいと思います。

 

「血圧」とは、文字通り「血管内の圧力」のことです。

血液が心臓の収縮によって送り出されることにより

血管内部にかかる圧力のことを言います。

血液を送り届けるため、心臓は常に拍動しており、

縮んでいる時を収縮期といい、この時の血圧を「収縮期血圧(最高血圧)」、

反対に弛緩しているときが拡張期で、この時の血圧を

「拡張期血圧(最低血圧)」といいます。

 

高血圧の主な原因は、加齢に伴い血管の弾力性が失われることによるもので、

そのため、血の流れが悪くなり、特に心臓が収縮して

血液を送り出す際の収縮期血圧(最高血圧)が高くなります。

 

75歳以上の80%が高血圧に罹患しているといわれています。

74歳までは140/90mmHg未満、75歳以上では150/90mmHg未満が降圧目標とされています。

それ以上の方はこの範囲になるように治療するように積極的な降圧治療が推奨されています。

 

血圧の数値はメンタルな要素でも大きく変化があります。

「白衣高血圧」医療機関で白衣を着た医師、看護師などに血圧測定された場合、

緊張していつもより高い数値を出すことを言います。

「仮面高血圧」医療機関では、正常の数値で測定されるが、

家庭などで血圧が高くなる人です。

降圧薬を使っている人に見られることが多いようですが、

通院の時間には薬の効果が強く現れて正常の数値になります。

また医療機関で安心している気持ちの表れもあります。

しかし、これは薬が効いているための血圧で、

治療を中止する数値ではないので、

血圧の測定は医療機関と家庭の両方で計測することが必要といわれています。

 

高血圧に対応するには、

食事内容の見直し(減塩を心掛ける)、適度な運動、睡眠の改善、

ストレスの解消、適正体重への減量(肥満解消)、禁煙などがあります。

しかし現実的には、これまでの生活歴や本人の嗜好、

現在の生活環境などで難しい問題もあります。

また極端な生活環境の変更はQOL(生活の質)を低下させる可能性もあるので

ストレスの少ない方法を模索する必要があります。

(I)

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