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入浴中の事故について

2020-02-04

みなさま、こんにちは。

 

今回は寒いこの季節にご注意いただきたいことをお話ししたいと思います。

 

現在、年間19,000人もの方が入浴中に死亡していると推計があります。

特に65歳以上の高齢者がその大半を占めています。

 

その原因は「ヒートショック」です。「ヒートショック」とは脱衣所と浴槽内の急激な寒暖差により、

血圧が大きく変化して、心筋梗塞などを引きおこすことを言います。

特に今の季節はその温度差が30℃以上あり、危険度が増しています。

 

「ヒートショック」を起こさないためには、

〇入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく

〇湯温は41℃以下とし、湯につかる時間は10分以内とする

〇浴槽から急に立ち上がらない

〇食事後の入浴やアルコールを摂取しての入浴をさける

 

など、注意喚起がされておりますが、実行されているのは2割もありません。

 

また、入浴中の水分不足による熱中症も、浴場での事故の原因だとされています。

 

熱中症とは、汗を大量にかく暑い季節のものと考えがちですが、

寒い時期こそ自覚がなく、水分不足が進んでいます。

冬場は空気が乾燥しており、皮膚や呼吸から水分が失われているにもかかわらす、

汗をかかないため、のどが渇きずらく、すすんで水分摂取をしようとしなくなります。

 

また、暖房のきいた部屋では、想像以上に発汗していることに、気づいていません。

そんな「かくれ脱水」のまま、入浴で大量の汗をかけば、体内の水分量が低下してしまいます。

血栓などのできるリスクが高くなります。

 

入浴前に水分補給をし、特にミネラルを含んだもの、麦茶などを摂取するとよいとされています。

 

冬場の入浴を控えればよいのではないか、とお考えになるかも知れませんが、

入浴には、新陳代謝を上げたり、疲労回復、自律神経のバランスを整えるなどの効果がたくさんあります。

 

正しい対策を取りながら、入浴を楽しんでいただけたらと思います。

(I)

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