高齢者の脱水症について
2017-08-18
こんにちは。
今回は『高齢者の脱水症について』です。
なぜ高齢になると脱水症が起きやすくなるのでしょう?
それは高齢者の体には水分量が少ないからなのです。
成人の体は60%くらいが水分ですが、高齢者になると50%と低下します。
これは心臓の負担が少なくなるように、体が水分を減らしてくれているのです。
しかし水分の蓄えが少ないということは、脱水症状がおきやすく、重症化しやすい原因とも言えます。
脱水症状は、爪を白くなるまでギュッと握り、赤く戻るまでの時間でおよその目安をつけることができます。
「かくれ脱水症」の場合もあります。普段からの状態を知っておくことも大切です。
・1.5秒以下で軽度の脱水症状
・1.5~3秒で中度の脱水症状
・3秒以上で重度の脱水症状
また、高齢者の方はご自分で暑さやのどの渇きに気づきにくいことや、からだの変調にも我慢を
してしまうことがあります。周りの方が体調をこまめに気にかけ、予防を促してあげましょう。
対策1 室温計や湿度計などを置き、暑さを目に見えるようにしましょう
昔の暑さとは違いますので、我慢しないようにすることが大切です。また暑さを感じにくいからと言って、温度調節をしないことがあります。そんな方へは温度計で室温を目で確認できるようにし、エアコンや扇風機などを使い、室温を下げることが大切です。
換気も大切ですが、外気温が高いと、窓を開けても室内温度が上昇することがあるので、注意しましょう。
対策2 水分補給をこまめにしましょう
水分を摂りにくい理由として、のどの渇きを感じにくい、トイレの回数を増やしたくないなどがあげられます。
手のとどくところに飲み物を置き、のどが渇く前に計画的に水分補給をすることが有効とされています。
また、入浴の前後や寝る前にも水分補給をして、汗で奪われる水分を補うようにしましょう。
普段の水分補給には、お好みの飲み物で構いませんが、それでも摂りにくい方には経口補水液(液体タイプ)がお勧めです。
またゼリータイプでこまめに摂取することも有効です。
塩分、糖分に制限のある方はお医者さんに相談して摂取してください。